株で成功したトレードする際の心構え

トレードする際の心構え


短期トレード初心者に伝えたいトレードする際の心構えとして、頭に入れておくべき失敗しない為の考え方として私が提案するのは、エントリーするときは常に損切りすることを前提にエントリーしてくださいということです。
どういうことかというと、例えば買いでエントリーするときは、その株が上がると思って買っている訳ですので、思い通りに上がっていけば、後は流れが変わるまで待っているだけで済みますから、心にも余裕があり、失敗することは少ないです。

対してエントリーした後に逆に動いた場合は、自分の考えていた流れが崩れる訳ですから初心者の方は特に”あれ?どうなってんだ?”と混乱してきます。
こういう時の人間心理は、自分の考えが間違っているという事に気が付く前に自分に都合のいい事を考えます。
一時的に押しているだけだとか、ふるい落としにかからないように握力勝負だとか自分に都合のいいことばかり考えて、最悪の考え方をする人は絶好の買い増しチャンスだなどとナンピン買いをして退場へ道をまっしぐらに進んでいきます。
エントリー後に逆に動いたら単純に自分が間違ったと判断して切ればいいだけなのに、自分に都合のいい考えをも否定するような下げ方になってから、更におかしいななぜこうなったんだとその理由を考えてしまうため、判断が遅れ損失を拡大させてから、やっと損切りするというパターンが多いんです。
ましてや、突然株価が大きく崩れる時などは、 ”何だ何があったんだ” と固まってしまって、あまりに大きな損失額の現実を受け入れられずに茫然自失となり、損切りの注文を出すのが遅れるものです。
アメリカの著名投資家ジェシー・リバモアも「株価の変動する姿にのみ意識を集中させろ。変動の理由に気を取られるな。」と言っています。

人間は、混乱すると冷静でいられなくなるため、こういった時はこうするという、自分が決めていたルールすら思い出せなくなるんです。

ですから、最初から逆に動いたら問答無用で損切りしようと、損切りのタイミングをはかっていると、その通りに動いた場合さっと注文が出せるようになります。

トレードする際の心構えとしては、自分勝手な思い込みによる決めつけは厳禁なんです。
常に自分の判断が間違っていたことを想定し、すぐに逃げる心構えで居ることが大切です。
ですからエントリーしたら、即失敗した場合の損切りのオーダーを用意するべきなんです。
エントリーさえ上手く出来れば、ほとんど勝てます。

逆にエントリーした後逆に動いたということは、自分が間違っていたということです。
エントリーした時の根拠がなくなったら、失敗を潔く認め、即決済して次に備えればいいんです。
簡単なことです。
根拠のない事はデタラメといいますが、デタラメなトレードをして勝てるわけがありません。

誰にでも間違いはあります。
自分ではなく、多くの市場参加者の方が間違っている事だってあります。
でも論理的には市場の方が間違っていても、トレードするに当たっては目の前の現実が全てです。
そういった場合は、潔く間違いを認め損切りして、市場が間違いに気付き、自分の予測通りの流れになってからエントリーすればいいだけなんです。

例えばある材料が発表されて、朝から買い気配のままなかなか値が付かず、大きな窓を開けて寄ったにも関わらす、その後は上値に買いがなかなか入らずに、ズルズルと下げていき、そのまま長い陰線で終わり、結局寄り天ということがよくあります。
自分勝手に買えれば儲かると思いこんで、好材料に飛びついた人たちは、みんな損失を抱えているということになります。
まさに高値掴みの典型です。

どんな時でも、材料が発表される前に、それを知りえる立場の人は必ずいます。
そしてそれが記事になって、多くの人がそれを知り飛びついてきたところで売り抜けて、確実に利益をものにしているのです。
中には、売り抜けるために自分が掴んでいる材料が、大手新聞の記事になるように工作する輩もいます。
そういった輩にとっては、その記事を見て自分勝手な思い込みで飛びついたあなたは、安く仕込んでいた自分の在庫を高値で買ってくれるカモということになります。

よく考えてみてください。
いくら大量の買い注文が出てきても、それと同じだけの売り注文がなければ、売買は成立しません。
つまり、同じ数だけ売っている人もいるということです。
どんな好材料でも、またはどんな悪材料でも、寄りついた時点で、その時の市場参加者にとって価格の釣り合いが取れている。つまり適正価格に落ち着いたと考えられます。

そしてその材料を市場参加者がどう評価するかは、株価の推移を見るしかありません。
もしそれが本当に企業に大きな収益変化を与えるような本物の材料であれば、目先の売りが出つくしたら本格的に上昇していきます。
本当に材料を評価して買うとしたら、ここから買えばいいことになります。

寄りつく前に買い注文を入れるということは、市場参加者の評価が出る前にこうなるはずだと、自分勝手な思い込みで決めつけているという事です。
掲示板などで、こんな素晴らしい未来があるのに、それを理解もできないバカどもばかりだと、嘆いている書き込みを見つけることがありますが、そのバカどもが多ければ多い方向に株価は動きます。
つまりバカどもが勝つんです。

だから株価というものは、あり得えないようなバブル価格を付けたり、なんでこんなに安い値段までたたき売られるのか?、というような価格まで下げたりするのです。
そういう人は、価格形成の本質を理解していないのでしょう。

極論を言えば、株で勝つには経済的な知識など必要ありません。
市場参加者の心理が読めれば、それだけで勝てます。
巷にあふれている小難しいテクニカル分析理論についても、結局は市場参加者の心理を読むためのものなのですから。

心構え その1 絶好球がくるまで待つ

株式投資で巨万の富を築いたウォーレン・ヴァフェット氏は、利益を上げるための秘訣として、 ”いくらストライクが来ても絶好球がくるまでバットを振らないこと” と言っています。
彼は長期投資で巨万の富を築きましたが、短期トレードでも勝っている人は無駄な動きはしないものなんです。
シンプルに自分の勝てるパターンの売買チャンスがくるのを待って、それを繰り返しているだけです。

そして徐々に勝ちパターンを増やしていけば、資金増加のスピードも上がっていきます。
分速トレードといっても、頻繁に売り買いしていたのでは、利益が薄くなり損切りの回数も増えあまり儲かりません。

心構え その2 初動を見逃したら諦める

監視リストに入れていた株を、常に完璧に監視できる訳はありません。
気が付いたら大きく上昇してしまっていた、ということはよくあります。
こんな時損した気分になり、悔しさのあまりまだ上がるだろうと自分勝手な思い込みで買ってしまうと、損切りしなければならなくなることがよくあります。

考え方としては、絶好球がくるまでバットを振らないと同じですが感情的になってしまうことを戒めています。

心構え その3 自分勝手なストーリーを考えるな

いくら勢いがあっても、1日ずっと買いで取れる訳ではないし、悪材料が出て投げ売りされている株が、急激に上昇に転じることもあります。

トレードするにあたっては、目の前の値動きのみが現実であって、この動きはおかしいとか、一時的に間違った方向に動いているだけだとか、自分勝手な思い込みで、損切りを先延ばししては大きな失敗につながるので、自分の思惑と現実が逆だったら即決済してストーリーを修整すべきです。

心構え その4 悔しくても損切りしろ

逆に動いた時点で自分が間違っていた証拠。
根拠のない思い込みはデタラメ。
一旦逆に動いたら、なかなか元の流れには戻らない。
自分の未来を運任せにするような、デタラメはしないこと。
悔しくても損切りしないと、もっと悔しい思いをする。

心構え その5 逆張りは絶対するな

落ちてくるナイフは拾うなは有名な格言ですが、逆張りほど怖いものはありません。
よく損切りをしながら買い下がっていっても、リバウンドした時の上昇の大きさを考えればうまみがあるという方がいますが、そもそもリバウンドがどこまであるかなんて、それこそ自分勝手な思い込みで誰にもわからないはずです。

経験則からの予測と言えば聞こえはいいですが、私からすればそれは博打と同じです。
初押しは買いなども、根拠のない格言で博打と同じです。
逆張りあるいは押し目買いとは、このあたりで下げ止まるだろうとか自分勝手な思い込みの決めつけに過ぎません。

私の考える初押しの押し目買いは、下げ止まってアイドリング時間を経過した後に再上昇するときの初動だと確認してからエントリーするものです。

また急落している後に戻ってきている株の上昇が止まったところを空売りするのも、逆張りです。
急落している過程で売りが出つくしている可能性があるので、上昇が止まったからと言ってまた下げるとは限りません。

勘違いしてはいけないのは、売りが止まって多少の買いが入ったからと言ってそこから上昇に転じる訳ではありません。
また、上昇が止まって多少の売りが出たからと言って、そこからまた下げに転じる訳でもないんです。

再上昇するときは、買うのが追い付かない程どんどん上値買いが入りますし、再下落するときはどんどん下値に売りが出ます。
逆にそういう値動きが出ない時は、流れはまだ継続する可能性の方が高いということです。
一旦出来た流れが変化するには、流れが止まってからそれなりのアイドリング時間が必要なものです。

心構え その6 大きく損失を出した時はもう休め

これは、私の性格に合わせたルールです。
マイナスの日があってもいいんです。
気が短い私の性格では、大きくマイナスを出すとカーッと頭に血が上り知らず知らずの間に損を取り返そうという意識が働いて、強引なトレードに走り易くなります。
そういう日は逆に損失額を膨らませる事の方が多いので、休むことにしています。

心構え その7 常に単純に考えろ

トレードするにあたっては、目の前の値動きのみが現実なので、自分の予測は排除すべきです。
上がっている時は、いくらなんでもこれ以上上がらないんではないかとか、どこで止まるかわからないと買うのをためらっていると、どんどん上がってしまうのが現実です。
ですから上がっているうちは下に変化するまでは買いを狙い、下がっている時は上昇に変化するまでは売りを狙うべきなんです。