失敗しない銘柄選択
株式市場では、取り引き可能な上場銘柄は何千社もあります。
AIでもない限り、それらすべての値動きを監視してエントリーチャンスを計れる訳がありませんから、短期トレードで稼ぐためには、その中から ”今稼げる株” をリストアップして、集中的に監視してエントリーチャンスを計る必要があります。
分速トレードを含む短期トレードで、効率よく稼ぐための失敗しない銘柄選択は、たくさんの人が参加するその時の人気株を選ぶ必要があります。
常にその日の市場で人気のテーマになっている関連株は何か、資金がどの銘柄に集中しているかを注意して観察し、監視銘柄を絞っていくことが必要なんです。
この今人気のテーマは何かを選ぶときに、自分勝手にこのテーマに違いないと決めつける人は勝てるようにはなりません。
ハッキリ言います。 ”あなたの考えは常に間違っています” 株式投資では、自分の考えが常に間違っている可能性があるという事を前提に値動きを監視していないと大きな失敗につながっていきます。
自分勝手に、今後このテーマが市場で注目されるはずだと先回りのつもりで仕込んでいては、待てども待てども注目されず時間だけを浪費してしまうことになります。
自分以外の多くの人が今人気のテーマはこれだと考えているテーマを見つける為には、自分勝手な予想や思い込みを徹底的に排除して、答えが出てから行動を開始する後出しジャンケンのみを常に実行していくことです。
人気のテーマ株に挙げられているとしても、チャートや板情報から市場参加者の心理を読んで、相場の流れから値動きの初動を捉えるという私の分速トレードの手法においては、いくら動きが良くても売買代金の少ない板の薄い株の場合は、一部の資金力のある人にいいように株価操縦されるため、まったく機能しません。
選ぶのは、売買代金の多いより多くの人が参加している株です。
それでは今人気のテーマが何か、そのテーマ株の中からどの株を選んだらいいのでしょうか？
実際に私が監視対象にする銘柄選択を、どのように行っているのか解説していきます。
銘柄選択のルール その1 流動性のある銘柄
何か人気の出るような材料で売買代金が増え、取り引きが活発に成立しているものを選びます。
例えストップ高になるような株でも、板が薄く売買代金の少ない株を買うのは博打のようなものです。
そういった株は、ちょっとしたことで突然急落することがよくあります。
常にその時資金の集中している、人気株を選ぶようにしています。
銘柄選択のルール その2 その日突然上昇した株には飛び乗らない
悪質な仕手筋による株価操縦、いわゆる騙し上げに引っ掛かるなということです。
板が薄い状態の中、何の根拠もなくただカモを呼び寄せるためだけにどんどん買い上げていき、人気株のように見せかけてカモが集まったところで売り抜けるというような騙し上げ行為が、定期的に起こります。
ひどいものになると、寄りから10分くらいの間に１０％以上上げた後、元に戻っていく行ってこいの超短時間の騙し上げというのもあります。
だいたい狙われる株も常連になってきますので、またいつものインチキかと分かるようになります。
具体的な方法
毎日値上がり率上位20銘柄位の中から、売買代金が２０億円くらいは出来ているものを選び、ニュース等でその株が上昇した背景を調べる。
また引け後から翌日早朝までのＩＲや報道等から、その日資金が集まりそうな株を選ぶ。
これらを毎日繰り返し監視リストにストックして、入れ替えながらその日のトレード銘柄をチョイスする。
注目株だけではなく、空売りを狙えるものも常に用意しておく。
毎日値下がり率上位の中から、売買代金が１０億円くらいは出来ているものを選びチャートを確認して直近の最高値から２０％以上下げているものを選ぶ。
これは空売り用の銘柄としてストックして置き、チャンスがくるまで放置します。
目安としては、直近高値から２０％以上下落していてなお且つ３か月以内。
狙うポイントは安値を付けてから反発し、高値から安値までの加重平均価格前後まで到達してから、下げに転じた時です。
空売りは買いで取るのが難しい地合いの日には、有効なトレード方法です。