BREASTLION

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物語



1989年、宇宙人の船団が地球に接近してきた。
そこから降り立つ軍隊“ヴォルゲンツ”はジライアス連隊、ワルツレーダー連隊、グランドン連隊のみっつをもってなぜか日本に侵攻する。
伊豆八島の柚子島にある国、ユーズリアでは日本政府の依頼をうけて、強化人間とロボットの部隊を派遣した。
謎の宇宙人とユーズリアの防衛組織、ユーズラ軍との戦いがここにはじまる。

作品の紹介


ロボットアニメ好きな自分が『機動警察パトレイバー』っぽい作風を目指して書いたシリーズです。
パトレイバーの部隊は公開時の10年後と言う近未来でしたが、じゃあこっちはちょうど10年前の『1989年』にしようと安直に決定。

今思うと感慨深い数字だったりします。
世界にとって1989年はいろいろな分岐点であり、懐かしい過去にもかかわらず現在の概念はすべて揃っているのですから。例えば仮に、89年という時代に暮らす人間がコールドスリープかなにかで現代に来ても、YouTubeやTwitterなどをすぐに理解するでしょう。
ほとんどの家電製品もまったく問題なく操れるはずです。

物語は1981年から隔離され、8年後に日常へ解放された改造兵士が多く登場しますが、この81年と89年はまったく違う別世界のようであり、そのへんも描いてみたいテーマ。
そして極限までリアルな『スーパーロボット風』メカがどれだけ運用できるか。
そんな発想でこの作品は出来ています。

超能力や未確認生物、宇宙人が登場するのは、ちょっと調子に乗ったためで深い意味はありません。知識がないので完全に1989年を再現することができないため、そういったフィクション要素は多いに使わせてもらってます。
自衛隊が防衛隊という架空の組織になってるのも、リサーチの手間を省くためで。
つまりは、『じっさいの日本歴史ではないファンタジー空間』であると言い逃れできるよう、そこは入念に準備しているわけです

イラストなどの作成


1980年代に登場した(ある意味)ライトノベルの先駆けである『未来放浪ガルディーン』という小説は、ゆうきまさみ氏による設定画がついていました。キャラクターなどを視覚的に理解するには有効なので、それに習ってなるべく挿絵をつけるようにしていますが正直、画力には自信がありません。
ただ文章だけよりは伝わりやすいはずだと思ってはいます。

まあ小さな画像でいいので、絵も小さく描いているためさほど苦労はないもので、低スペックのパソコンでも描いていけるものです。
さらに、メカニックなどを描くために3DCGも導入。
こちらもShadeというホビー向けソフトを使い、腕もあまりよくないですが、小説の挿絵としては十分なものが撮れているのではないでしょうか。

様々なパクリ


まず、リアリティのある雰囲気、企業などがからむ構成などがパトレイバーのパクリです。また電力で動く、というロボットもパトレイバーからで、色々と影響がある作品。ただロボットがリボルバーやポンプアクション銃を使うなど、パトレイバー以前から自分も持っていたアイデアも多いですが。

メイン登場人物が強化人間で、洗脳されて8年ほど閉鎖施設にいた、という点は漫画『スプリガン』や『AKIRA』から。組織やその運営、形態などはもう特撮、とりわけ東映の戦隊シリーズの影響。戦隊と言えば、ロボットデザインもまた、かなり意識してます。ブレストリオンに至っては着ぐるみ前提のデザインですし。

宇宙人ですが、これはネーミングもけっこうもらってますが、『特装機兵ドルバック』のイベリアンを真似ていて、移民人数が200万人なのもそのせい。
80年代のロボットアニメからかなりのネタをもらってます。
例を挙げると・・・またパトレイバーになりますが、登場人物『ブルース』のキャラは太田巡査を意識してます。
あと登場人物全般がふてぶてしいのはこれまたパトレイバーの後藤隊長に影響されたのかと自己分析。

アニメ、特撮以外にも元ネタはあります。
主人公アジオのキャラクターは、おそらくシャーロック・ホームズがモデルなのではないかと自分では思っています。とにかく奇人変人だが有能、みたいな。

そんな感じで、自分でさえどれだけパクったか知れないほど。
ひとつのキャラ、メカニックに幾十ものパクリを取り入れるのさえ常識なんです。
ここでまた例を挙げると、登場人物の『ディノワ内親王』は『アタゴオル物語』シリーズのツキミ姫が最初のモデルで、その後いろいろ加えた結果(隠し砦の三悪人の雪姫とか)、いまではツキミ姫と似ても似つかぬ存在になりました。

意外とパクってないのがガンダムとエヴァンゲリオン。
理由は簡単で、ガンダム以降エヴァンゲリオン以前から盗めばもう充分なので。
自分のネタの中にはエヴァそっくりなロボットも存在しますが、これすら風の谷のナウシカに登場する巨神兵をメカニック化しただけ、描いた当時はエヴァを知らなかったくらい情報弱者だったこともありますが本当、エヴァンゲリオンは知らなくてもソックリなものを作れるものです。
というか『ふしぎの海のナディア』を参考にするだけでお腹いっぱいになれます。

新しいところではゲーム。
FINAL FANTASYからフロントミッション、Xenogears、このへんの影響は大きいもので、登場人物が強化人間で特殊能力バトルみたいな展開なのは、そのせいかも。

とまあ、自分の作品に独創などあまりないもの。
でもパクりすぎて混じり合い、もう『元ネタ』が特定できませんので、それを以てオリジナリティという事にしておきましょう。

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